
イラスト・キャラクターに見る黄金比・白銀比
レイアウトには、比率があります。
いろいろと、美しいと言われている比率です。
【黄金比 1:1.618】 黄金比は、絵画などの比率や、自然界の比率に適合していると言われています。
【白銀比 1:1.414】 白銀比という比率は、用紙(A4・B4等)のサイズの比率となっており、日本で好まれる比率です。
実は、用紙だけではなく、キティちゃんの顔の比率なども、白銀比でできていると言われています。

上記、イラストは若手女子デザイナーが作成した、キャラクター。 「かっこよくてカワイイキャラクターが欲しいです!」というお客様からのリクエストで作成していました。 どこかで見たようなキャラではありますが、なかなかスタイルの良い、瞬発力がありそうなキャラクターです。でも、ボツになりました(笑) もったいないので、このネコのキャラクターを、使って黄金比と、白銀比の効果を見て見ましょう。

黄金比を気にせず作成したキャラクター。 黄金比に当てはめて作り直したキャラクター。 好みはいろいろありそうですが、どちらがお好みですか?ちなみに、右側の顔の破線で囲ってある部分は、白銀比。

顔が大きいので、遠くから見たときの視認性は高そうです。(笑)
どっちがいい?って聞いて見ました!チラシ作成における黄金比
上記チラシは、幼稚園の貸切バスのご利用を促すチラシです。 弊社プリッヅのデザイナーに、事前情報を与えずにどっちのレイアウトがクオリティが高いと思う?と聞いて見たところ…。



上記、レイアウトに黄金比を割り当てて見ると、この通り。
左のレイアウトは、イラストが大きく、伝えたい部分に、視線が集まっていきません。
しかし、黄金比に当てはめて見て見ると、イラストは、雰囲気を盛り上げながらも、文章へしっかりと視線が集まるようなレイアウトになっています。
見せたい欲が勝つと、レイアウトが崩れる?
黄金比ではないレイアウトは、デザインしてる!という意識が強くなった結果かと思っています。
イラストで楽しい雰囲気を出したい!という欲が出すぎると、一番見せたい文章であったりという、相手に訴えかける部分が弱くなる気がします。
今のデザインへの取り組み方の基準を確認するためにも、レイアウトがうまくいかない時に黄金比を当てはめて見るといいかもしれません。
なんとなく、違う気がする…。そんな、作成時の試行錯誤が少なくて済むかもしれませんね!
どうぞお役立てください。
